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海外一人旅で得たもの

まずひとつ大きいと思うのが、「度胸がついたこと」です。

モロッコで絨毯を買わされるハメになったときは本当に怖かった(勝手な思いこみも入っていたのですが、命の危険すら感じてました)わけですが、

その時に感じた恐怖感にくらべると、ふだん起きるたいていのことは怖くなくなりますから、ちょっとしたことでは動じなくなりました。


たとえば大学時代の就職活動での面接。

すごく緊張はしたのですが、「モロッコでの出来事にくらべれば、命の危険があるわけじゃないんだから平気だよな」というかんじで、いい意味で開き直ることができました。

その後も仕事などで大勢の前でプレゼンする機会とかがあったのですが、同じように自分に言い聞かせることで、変なプレッシャーに負けることはありませんでした。


そしてもう一つ大きいと思うのが「自分の中の常識が壊れることによって、さらに広い視野で物事を見れるようになったこと」です。


スペインへ旅立つまでの20数年間、日本で暮らすうちに身についた様々な常識があったわけですが、

日本とは言語も習慣も全く異なる世界を見ることで、そしてスペイン人をはじめとする様々な国の人と接していろんな価値観を知ることで、そういった常識というのが必ずしも正しいとは限らないのだということが、実感としてわかりました。

それくらい、ささいな日常生活の一つ一つからカルチャーショックのようなものを感じていたんです。


たとえば店で何か物を買ったりレストランで食事をしたりする時のお金を受け渡しで、店員さんが高い確率でこちらの目をみながら「ニコッ」というスマイルを返してくれたんですが、それって日本ではあまり体験できないことです。

あと、サラマンカ大学というところの短期語学留学で感じたことなのですが、向こう(欧米系)の人たちは「間違っててもいいから、とにかく自分の意見を主張することが大事」みたいな教育を受けてきているのか、

みんな自分の意見をきちんと持っていて、物静かな人でも求められればハッキリと意見を言うし、主張が特に激しい人は自分の思うところをしゃべり続けます。

日本ではそういう人は少数派だと思うのですが、向こうではそれが当たり前というところに、日本と海外との違いを感じました。

あとみんな、先生がしゃべっているのを平気で何回もさえぎって質問をバシバシ投げかけているのも僕にとっては新鮮な光景でした。


こういった些細なことだけでも、今まで僕が常識だと思っていたものに対する考えかたが変わりましたし、
サイトに書いてあるこれ以外の出来事や事件などによってさらに大きく変わっていきました。

そういったことを通して得た、常識や価値観は国や人によってそれぞれ違うのだという実感によって、物事にたいする視野が広がると共に人間としての器も大きくなったような気がしています。


とはいっても「日本に閉じこもってないで、海外に出なくちゃダメ」とか言うつもりはありません。
日本に居ても学べることはたくさんありますからね。

ですがその一方で、海外でしか体験できないことや、海外に行ったほうが学びやすいことがあるのは確かだと思います。

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